2025年1月29日~2025年2月6日
Energy for a Secure Futureは、カナダの先住民族、政府、産業界の要人と協力して、日本ミッションをリードしています。このミッションの目的は、日本のエネルギーに関する展望と目標、液化天然ガス(LNG)の輸出から始まる低炭素エネルギー安全保障パートナーとしてのカナダ側の準備態勢、そしてとても重要なことに、グローバルエネルギーパートナーとしてのカナダの役割を支えるにあたり、先住民族と産業界のパートナーシップが担うべき基本的な役割についての意見交換を促すことです。また、カナダがインド太平洋地域で自国の役割を継続的に増やしていくにあたり、その先住民族や産業界の関係者と日本のリーダーとの間に良好な関係を築くことも重要です。
テーマ
日本のエネルギー安全保障
“「日本が最新のエネルギー計画を策定する中で、カナダのような戦略的パートナーからの液化天然ガスは、エネルギー安全保障と、石炭への依存度を大幅に削減し、再生可能エネルギーの間欠性に対処するための分散型電力を供給するための我が国の取り組みにとって重要であると考えています。これは現在も、そして今後数十年間も同様である。”
– 寺 澤 達 也, ー般財団法⼈⽇本エネルギー経済研究所 理事⻑
グローバルエネルギーパートナーとしてのカナダ
“「LNG開発は、カナダで最大規模の建設契約を生み出し、高品質・高収入の仕事となりました。カナダ産LNGの責任ある開発は、カナダの労働者に経済的な機会を創出するだけでなく、世界の同盟国が経済成長を遂げながら温室効果ガス排出量を削減する一助となります」”
– ショーン・ストリックランド(Sean Strickland) カナダ建築労働組合会長兼CEO
先住民族とのパートナーシップに向けた基盤
“「カナダのLNGは先住民のLNGです。私たちは、所有者、パートナー、革新者として、エネル ギー部門でリーダーシップを発揮しています。私たちのLNGへの関与は、私たちのコミュニティやカナダにとって経済成長の機会を意味するだけでなく、エネルギー安全保障と排出削減の両面において世界に解決策を提示するものです。First Nations LNGは、このメッセージを日本に伝え、日本のエネルギー需要家からニーズと現実を聞くことを楽しみにしています」“
– カレン・オーゲン(Karen Ogen) First Nations LNG Alliance CEO
日本&カナダ間エネルギーパートナーシップフォーラム
2025年2月5日
2時から午後7時30分まで(1時30分開場)
カナダ大使館地下2階 オスカー・ピーターソン シアター
駐日カナダ大使館で開催されるこのフォーラムでは、政府、産業界と先住民族の要人、エネルギー購入者、主なユーザーが一堂に会し、二国間におけるエネルギー関連の機会を推進します。環境的、地政学的、そして経済的な可能性を含め、日本とカナダ間のEnergyパートナーシップがもたらす潜在的な価値を探ります。このフォーラムは、エネルギープランナーから輸入業者や発電事業者に至るまで、日本のエネルギーサプライチェーン全体に関係のあるものです。このフォーラムを通じて、カナダと日本間の長期的なエネルギーパートナーシップをさらに固めていきます。
スピーカー紹介

シャノン・ジョセフ(Shannon Joseph) Energy for a Secure Future会長
環境工学、自治体のサステナビリティプログラム管理、石油・ガス上流産業、先住民族関係などの分野で15年以上の経験を持つ、持続可能な開発と広報のプロフェッショナル。10年近くにわたり、カナダ自治体連盟(Federation of Canadian Municipalities)で上級職を歴任したのち、現在はEnergy for a Secure Futureの会長を務めている。直近では、カナダ石油生産者協会(CAPP)の政府関係・先住民族関係担当バイスプレジデントを務めていた。

レベッカ・シュルツ(Rebecca Schulz)アルバータ州政府環境保護地域大臣
2019年4月16日にカルガリー・ショウ(アルバータ州小選挙区)の立法議会議員に初選出。2023年5月29日に再選を果たす。地方自治大臣および児童福祉大臣を務めた後、2023年6月9日に環境保護地域大臣に就任。ジョンズ・ホプキンス大学でコミュニケーション学の修士号を取得。サスカチュワン州政府やカルガリー大学で勤務した経歴がある。

イアン・G・マッケイ(Ian G. McKay) 駐日カナダ大使兼インド太平洋担当特使
1987年、ニューヨークのユーロブローカーズ・インベストメント社に入社し、国際金融市場でのキャリアを開始。1994年にユーロブローカーズ東京の代表取締役となり、1998年にユーロブローカーズ・ロンドンの共同代表取締役に就任した。その後、2006年から2009年まではインターキャピタル・ブローカーズNYのカナダ産エネルギー市場担当ディレクターを、2001年から2005年まではカナダ連邦政府の三閣僚の上級政策顧問を、2010年から2013年まではカナダ自由党のナショナルディレクターを務めた。オタワでの活動に続き、2013年から2018年までは、バンクーバーの経済開発機構であるバンクーバー経済委員会の最高経営責任者を務め、2018年1月に首相の対日特使に、2021年4月15日に駐日カナダ大使に就任し、2021年8月25日に天皇陛下に信任状を捧呈された。そして2023年4月19日、インド太平洋地域担当特使に任命された.

西澤 淳, 日本エネルギー経済研究所 客員研究員
2024年3月末に三菱商事常務執行役員・天然ガスグループCEOを退任。同社顧問に就任。日本エネルギー経済研究所の客員研究員に招聘され、エネルギー安全保障、LNG及び次世代エネルギーに関する研究 ・執筆 ・講演に従事。スタートアップであるハンサミング社の会長として、企業及び市長村向けの健康経営 ・人的資本経営の啓蒙活動を進める。又、脱炭素やESGなど社会課題の解決を促す未上場企業向けの投資ファンドGLIN社のアドバイザーとしてImpact事業へのベンチャー投資を後押しする。

カレン・オーゲン(Karen Ogen) First Nations LNG Alliance CEO
環境に加え、先住民族との協議と交流を最優先の課題として、カナダにおける責任あるLNG開発を支援している先住民族の団体、First Nations LNG AllianceのCEO。2010年から2016年までの6年間、ウェトスウェテン先住民族評議会の首長を務めた豊富な経験を持つ。また、1987年から1990年までと2019年から2022年までの期間、ウェトスウェテン民族の評議員も務めている。

寺 澤 達 也, ー般財団法⼈⽇本エネルギー経済研究所 理事⻑
一般財団法人日本エネルギー経済研究所理事⾧。1961年大阪府生まれ。1984年東京大学法 学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。1990年、米国ハーバード大学ビジネススクール修士(MBA)取得。2001 年ジェトロ・ニューヨーク事務所産業調査員、2008年大臣官房政策審議室⾧、2011年内閣総理大臣(野田内閣)総理秘書官などを経て、2015年貿易経済協力局長、2017年商務情報政策局長に就任。2018年から経済産業審議官を務める。2019年に退官後は内閣府参与。2021年2月から一般財団法人日本エネルギー経済研究所参与、同年7月から現職。

シャーリーン・ゲイル(Sharleen Gale)First Nations Major Projects Coalition 議長
規模プロジェクト連合(FNMPC)の理事として6年間務め、2017年に理事長に就任。2009年からは首長および評議会長に就任しており、フォート・ネルソン民族のコミュニティに対する揺るぎないコミットメントは14年以上に及ぶ。。石油・ガス部門、企業分野、そして様々な指導的役割で培われた豊富な経験を活かしている。この豊かな経歴は、フォート・ネルソン先住民族の経済発展と繁栄を推進する企業であるデ・タイ・コーポレーション社の評議員および会長として、民族の意思を形成する上での貴重な貢献につながっている。

スティーブン・バッファロー(Stephen Buffalo)Indian Resource Council – Canada代表兼CEO、Alberta Indigenous Opportunities Corporation議長
サムソン・クリー・ネイションの一員であることを誇りとする。サスカチュワン州にあるアソル・マレー・カレッジ・オブ・ノートルダムで中等教育を修了。Canadian Energy Executive Associationで初の先住民会長を務めているのに加え、Alberta Indigenous Opportunities Corporation議長、カルガリー大学再開発プログラムやClean Resource Innovation Networkの役員としてなど、多数の理事会に在籍。

シャーロット・ラゲット(Charlotte Raggett)Rockies LNG代表兼CEO
Rockies LNG Partnersの現代表兼CEO。2018年のCCO就任を経て現職に至る。 Rockies LNG Partnersはカナダの天然ガス生産者によるパートナーシップで、カナダ産天然ガスのLNG輸出機会を拡大すべく協力している。ラゲット氏は、Seven Generations Energy、Aux Sable、Williams Energy Canada、Inter Pipeline、TransCanada Midstream、Dow Chemical Canada、Canadian Energy Research Instituteなど、エネルギー業界の企業で30年以上の経歴を有する。

シャノン・ワット(Shannon Watt)Canadian Propane Association会長兼CEO
Canadian Propane Associationの会長兼CEO。現職以前は、Chemistry Industry Association of Canadaのサステナビリティ部門副代表として7年以上勤務。クイーン大学で環境生命科学の学士号を、ゲルフ大学で気象学の修士号を取得。

トレヴァー・ケネディ (Trevor Kennedy) カナダビジネス評議会(インド太平洋事務所)副会長ケネディ氏は、カナダとインド太平洋諸国との間で行われるビジネス貿易・投資関係を担当。貿易政策イニシアチブへの助言とその政策実行を指揮し、カナダの政治家や、外国政府高官、その他、主要パートナーから構成される国際ビジネスネットワークとの連携を図る。年に当評議会に参加する前は、カナダ国際関係省の貿易政務官を務めた。また、カナダ・アジア太平洋財団のジュニア・リサーチ・フェローとして貿易政策に携わる。JETプログラムで日本に滞在した経験により、日本語を習得。
Energy for a Secure Futureは、日本の皆さまの支援に感謝しています。


